私の奥さんはアイドリングストップが嫌いです。
毎回、アイドリングストップが作動しない様にボタンを押してキャンセルさせています。
アイドリングストップのしくみ
アイドリングストップとは信号待ちなどに一時停車した時に、自動的にエンジンがストップする機能です。そしてブレーキから足を離し緩める動きを認識すると自動的にエンジンが再始動して、アクセルを踏み込めばそのまま車は動き出すしくみになっています。
エンジン停まったけど、どうするんじゃ?
アイドリングストップの出始めに近所の高齢者が道路上で慌てていたのを見かけた事があります。
当時は私もアイドリングストップの付いた車には乗ったことありませんでしたが、近所の人が知っていたのでアドバイスしてあげていました。私はアイドリングストップの付いた車には乗る事はないだろうな…とその時は思っていたもんです。
現状の多くの車種には0.3秒から0.4秒でエンジンが再稼働するスタートアシスト機能やハンドルを動かすだけでエンジンが再稼働するハンドルアシスト機能などの機能も搭載され、自動車が自動的に停車してから発車するまでのタイムラグが大きく削減されています。また坂道でエンジンを切った状態でも後退しないようブレーキアシスト機能が搭載された車種も多く、坂道でのアイドリングストップや坂道発進も安心して行えるようになっています。
アイドリングストップのメリット
これだけアイドリングストップ装着車が当たり前になってきているのにはメリットがあるからです。
ガソリンの節約
アイドリングストップをすることによって、アイドリング状態でのムダな燃料消費がなくなり、ガソリンを節約することができます。特に信号待ちの多い市街地走行では、5〜10%もの燃費改善が見込まれます。
環境省の調査によると普通乗用車の10分間のアイドリング時の燃料消費量は0.14リットルで、毎日1時間アイドリングストップをした場合だと年間で約310リットル、3万円の燃料代が節約できるといいますから、試算上は大きく燃費を節約できることになります。
排気ガスの削減
アイドリングストップを行うことで、排出ガスが削減できるのも大きなメリットです。エンジンから発せられる有害な排気ガスを削減することで地球環境を保全していくためには、これらを削減していくことが欠かせません。
環境省によるとアイドリング10分間あたりの二酸化炭素排出量は90グラムですが、アイドリングストップによりその分の排出ガスが削減できることになります。東京都内で登録されるすべての自動車が毎日アイドリングストップを10分間行えば、1年間で約13万トンの二酸化炭素排出量を削減できるといいます。これは日本全体の排出量約5万人分に該当し、地球温暖化対策の一つとしてアイドリングストップは有効なのです。
参考:環境省資料より
アイドリングストップのデメリット
ガソリンの節約や排気ガスの削減と良いことづくめに思えるアイドリングストップにも欠点があります。
バッテリーの消耗が早い
エンジンを始動するためのセルモーターは消費電力が非常に大きく、アイドリングストップによる頻繁なエンジン始動・停止の繰り返しはバッテリー電圧を著しく低下させます。都市部の渋滞には大変酷な状態と言えます。
自動車用バッテリーは電圧が下がるほど劣化しやすいため、アイドリングストップはバッテリーにとって過酷な使用環境といえます。
エアコンが停止する
アイドリングストップはエンジンをストップするのでエアコンも自動的にストップします。すなわち送風状態になります。夏場は地獄ですね!
最近ではエンジンが止まってもバッテリーを使って短時間エアコンを稼働させるものもありますが、結局はバッテリーの消耗を早めてしまいます。ハイブリッドカーはガソリン車に比べていきなりエアコンは止まりませんが、走行用のバッテリーから給電する為に充電しようとエンジンが始動してしまいます。
部品の消耗が早くなる可能性がある
エンジンをオン・オフにする回数が増えるのでゴム製の部品(ブッシュ)やタイミングベルトなどが劣化しやすくなり、メンテナンスコストが上がる可能性もあります。
コストが増える
アイドリングストップの機能が備わった車両のバッテリー交換は通常のバッテリーとは違うアイドリングストップ車用バッテリーの交換が望ましいです。このバッテリーは通常のバッテリーよりも高めの価格になっています。この辺りがコスト増になります。
アイドリングストップをキャンセルする方法
アイドリングストップのデメリットが気になったり、アイドリングストップにどうしても慣れなかったりというドライバーもいると思います。このように感じる場合、アイドリングストップ機能は解除することが可能です。アイドリングを解除する方法は2つあります。
①アイドリングストップを解除するボタンを押す。
アイドリングストップを解除するボタンが運転席にあるので押せば解除されます。ただし一度エンジンを切るとリセットされ再びアイドリングストップが機能されてしまうので、いちいち解除ボタンを押す必要があります。
②アイドリングストップキャンセラーを使用する
アイドリングストップキャンセラーという専用機器を使用すれば、エンジンをかけるたびに解除ボタンを押す手間を無くすことができ、再度アイドリングストップを使用することも簡単にできます。
私は②アイドリングストップキャンセラーを使用する方法を取りました。
ネットでN-BOX アイドリングストップキャンセラーで調べました。
実はキャンセラーの存在は以前より知っていましたが、私自身は燃費を気にするので興味はありませんでした。
私が過去に所有してきたホンダ車にもアイドリングストップ機能の備わった車に乗ってきました。
ホンダ車で言うとECONボタンとアイドリングボタンと備わっている車種が多いです。ECONとは、エコノミーの略であり、Dポジション時にインパネに備わっている緑色のボタンを押下するとECONモードにすると燃費向上させる走行モードになります。
しかし、N-BOXはECONとアイドリングストップが連動しています。
したがってアイドリングストップキャンセラーを取り付ける事によりECONもキャンセルされるという事です。ECONを任意でキャンセルさせる事によりキビキビ走る事が出来る様になります!
燃費は悪化するけどね…
昔からDIYで電装系の弄りはしてきて失敗もそれなりに経験してきているので、カプラーオンのキャンセラーを見つけました!その分値段ははりますが!!
エンラージ商事 HONDA N-BOX JF3/JF4専用 ECON アイドリングストップキャンセラー 【Ver.2.0 】
参照:https://enlargecorp.co.jp/products/detail/594
アイドリングストップキャンセラーは他にも発売されていますが、既存の配線にエレクトロタップを使って割り込ませるタイプのものは接触不良になることもあるので避けました!接触不良の度に配線の見直しするのも億劫なので完全カプラーオンのこの製品に決めました!
取り付けは10分弱で嫁が取り付けてくれました!嫁は私が障害を負う前から興味本位で弄りを見たり手伝ってくれていたので全くの素人ではありませんが、あっさり取り付けてくれたのは驚きました!
最近は完全カプラーオンの製品が増えた様に思います。今後も電装系パーツを導入するときはカプラーオンの製品を選ぶ事にします。
今回のまとめ
N-BOXカスタム にアイドリングストップキャンセラーを取り付けてみて、燃費は悪化は覚悟していましたが、思うほど酷く悪化しませんでしたね。燃費よりもストレス無く走れるのが良いです。
今回の情報が導入しようか迷っておられる方の参考になれば幸いです。
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