Super-ONEを諦めた日、N-VAN e:を選んだ理由【前編】

N-VAN e:
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あの日、妻と試乗に行った

2026年5月31日、妻と一緒に巷で話題の「Super-ONE」の試乗に出かけました。実は私にとって、これが初めての軽EV体感でした。

以前、日産の軽EV「サクラ」の試乗にも行ったことがあります。しかし私は体格が大柄なため運転席への乗車は難しそうと判断し、妻が運転、私は助手席での試乗となりました。助手席から眺めるだけでは、肝心の走りのフィーリングはなかなか伝わりません……。

普通車では二代目の日産リーフに試乗した経験もあります。そういった経緯があって、Super-ONEでようやく自分自身も軽EVのハンドルを握り、フィーリングを体感することができました。

試乗を終えて見積もりを見せてもらうと、CEV補助金130万円が適用されて実質300万円弱。それだけでなく、自分が欲しいと思っていた装備がほぼ標準でついてきて、走りも楽しい。妻も同じ気持ちだったようで、二人して「これはいい」と顔を見合わせていました。

フィットのローンが残っている私としては、正直「さすがに無理かな……」と思っていました。しかし妻がすっかり気に入ってしまい、「買う」と言い出したら止められません。こうして購入はほぼ決まっていました。

後に妻からは私の圧が凄かったと言っていましたが…

ホンダの新型EV「Super-ONE(スーパー ワン)」。軽自動車ベースでありながら、オーバーフェンダーによって普通車規格となった小型EV。国からのCEV補助金が130万円、さらに地方自治体からも補助が出るという破格のお得感。装備も充実していて、自分が欲しいと思っていたものがほぼ標準でついていました。

妻のひと言と補助金の魅力に後押しされ、迷わず発注。12月頃の納車を心待ちにしていました。

運命を変えた「一台の電動車椅子」

ところが、生活が大きく変わる出来事が起きました。

補助の申請が通り、新規制作中だった電動車椅子が納車されたのです。

喜ばしいことのはずでした。しかし現実は厳しかった。今まで乗り続けてきた2020年式 ホンダ・フィット e:HEV LUXE(6AA-GR3)に電動車椅子を載せ降ろしするのが、非常に困難だと分かったのです。
※原状の車椅子よりも以外にも重く、女性が毎回積載繰り返すのはキツイ…

フィットは大切な一台です。乗り心地も、燃費も、満足していました。でも電動車椅子という「新しい現実」の前では、フィットでは対応できなかった。

そして、あれほど楽しみにしていたSuper-ONEを、泣く泣くキャンセルする決断をしました。

「電動車椅子さえなければ、Super-ONEに乗れたのに……」

その気持ちは今でも消えていません。

条件は「軽」「EV」「電動車椅子が積める」

気持ちを切り替えて、新しい車を探し始めました。条件は明確でした。

  • 電動車椅子を積載できること
  • 軽自動車であること(フィットのローンがまだ4年残っているため、ステップワゴンなど大型車への乗り換えは予算的に不可能)
  • EVであること

この3つの条件を満たす車として出会ったのが、ホンダ・N-VAN e:でした。

なぜガソリンターボではなくEVなのか

「軽で電動車椅子を積めればいい」だけなら、ガソリンターボの軽バンでも選択肢はありました。でも、あえてEVを選んだのには理由があります。

以前乗っていたN-BOXも、NAモデルでは走りに物足りなさを感じてターボモデルに乗り換えた経験があります。軽はターボがないと走らない、それが正直なところです。ただ、ターボにしてもエンジンが唸る感覚はどうしても気になっていました。

そんな中で体感したSuper-ONEの走りは、まさに革新でした。エンジン音も振動もなく、アクセルを踏んだ瞬間にスムーズに加速する。「軽EVって最高だ」と確信した瞬間でした。

正直に言うと、N-VAN e:はもともと候補にすら入っていませんでした。しかし調べていくうちに、今の自分に必要なものが揃っていることに気づきました。電動車椅子を畳まずにそのまま積めるフラットな荷室、乗り降りしやすいスライドドア、そして操作しやすいボタン式のエレクトリックギアセレクター。これらは、これからの生活を考えると欠かせない装備でした。

Super-ONEで確信した「軽EVの走り」と、N-VAN e:が持つ「今後の自分に必要な装備」。この二つが重なったことで、N-VAN e:を選ぶ決断ができました。維持費の面でも、充電コストはガソリン代と比べてはるかに抑えられます。我が家の使い方(主に近距離の日常使い)には、EVのほうが圧倒的に合っていると判断しました。

「不満だらけ」でも選んだ理由

正直に書きます。装備面ではフィットのほうがずっと充実しています。

2020年にフィットを選んだ理由のひとつが、電動パーキングブレーキの装着でした。発進・停車のたびに手や足を使わずに済むこの装備は、運転の疲労を大きく軽減してくれます。毎日使うたびに「選んでよかった」と感じている装備のひとつです。

ところがN-VAN e:は足踏み式パーキングブレーキ。フィットと比べると、この点だけでも大きな不満です。N-VAN e:は商用バンがベースということもあり、乗用車としての快適装備という点ではフィットには遠く及びません。Super-ONEと比べると、なおさらです。欲しかった装備が標準でついていたSuper-ONEへの未練は、今でも残っています。

それでもN-VAN e:を選んだのは、「走行性能」と「維持費」と「我が家の現実」がぴったりハマったからです。

装備の不満は受け入れる。でも、EVの走りと経済性は諦めない。そういう選択でした。

フィットはどうなる?そして将来の展望

現在、フィットのローンはあと4年残っています。当初はフィットを乗り続けながらN-VAN e:と2台持ちで運用するつもりでした。

ただ、2台持ちには悩ましい問題があります。屋根付きガレージに入れられるのは1台だけ。もう1台はガレージ前に駐車できますが、雨や雪の日には屋根なしでは困ります。身体障がいがあるため頻繁に洗車もできない分、コーティングは必須ですが、それでも屋根なし保管は避けたいところです。

そういった事情もあり、最近では「フィットを早期売却して、N-VAN e:一台で運用できないか」と考え始めています。

4年後の乗り換え候補として、ステップワゴンも頭にあります。フィットの装備に加えて、スライドドア、広い室内、ボタン式のエレクトリックギアセレクターまで揃っていて、装備面では文句なしです。しかし年齢を重ねるにつれて、大きな車より軽の取り回しの良さがありがたくなってくるかもしれません。実は最近、軽バンという選択肢も気になり始めていました。そんな気持ちの変化が、N-VAN e:への興味につながっていたのかもしれません。

N-VAN e:は、もしかすると私にとって「終の車」になるかもしれない一台です。それくらい、覚悟を決めた選択でした。

次回予告

営業担当から7月26日が納車予定と聞いていますが、あくまで予定です。

電動車椅子の積載については、購入前にディーラーで実際に確認済みです。積めることは分かっている、あとは実際に乗り始めてからどうなのか。初めてのEV生活、充電事情、取り付けを検討しているパーツのことなど、後編では納車後のリアルをすべてお伝えします。

画像引用元:Honda公式サイト

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